五十肩

五十肩

【五十肩の原因】


いわゆる五十肩の原因は実は解明されていないのです。判らないというのが正解ですが、他の肩関節の異常が発見されなかった肩の痛み、もしくは、動きの悪さを五十肩として総称しているようです。




いわゆる五十肩の方は、皆さん同じような痛みを抱えておられるので、大体判別がつきます。おそらく本当は原因があるのでしょうが、確固たる証が無いのです。最近ではMRIをはじめ、画像診断も精密な機械が多く利用されるようになっていますので、ある程度までは細かい肩関節の診断が病院で出来るようになっています。




五十肩はこれらの超精密な画像診断でも発見することが出来ない原因を秘めているのです。もう少し精度の高い画像診断機器が将来的に出来たなら、もしかして、五十肩の原因もはっきりするかもしれませんね。




仮説として挙げられるのは、過去の肩関節の外傷が原因であるという説です。【例】肩関節の脱臼は、肩関節の靭帯を緩めてしまいます。『関節の不安定性』と表現されていますが、肩の関節を締める力が低下してしまった状態です。伸びた靭帯は外傷後の治療次第で予後が分かれます。個人差もありますので、一概には言えませんが、しっかりと治療を怠らずに、根気よくエクササイズした場合は、予後が良いとされています。




この予後が悪い場合は、後々五十肩へと発展していくという仮説があります。これは脱臼に限らず、僅かに痛めた肩関節の障害も後々、五十肩に発展していくとされています。この仮説が正しいかどうかは判りません。




また、上記の仮説に付随して微細な骨折もしくは骨の傷のようなものが生じて、筋がしっかり働けなくなる事で痛みが誘発されるという仮設もあります。骨の障害部位は肩甲骨、上腕骨、鎖骨などです。当然ですが、頚椎の異常は腕神経に影響を与えますので、腱反射が正常であっても肩関節には少なからず影響を与えていると思われます。




現状では、異常は発見されず、五十肩の原因もわかっていないというのが事実です。






【五十肩の症状】


○初期の違和感【この頃はあまり気にしません】
最初は何となく肩が引っかかる感じがする。腕枕がきついといった程度のほんの僅かな肩の異変です。生活できなくなる程の痛みもありませんから、放っておくことが殆んどではないでしょうか。『そのうち消えるでしょう!』くらいなものです。




○初期の進行期【治ると思っていますが、なかなか思うようになりません】
五十肩消えると思っていたけど1月経っても同じ感じです。消えてしまうこともありますが、これは五十肩とはいえません。他の肩関節の原因があり、これが治っただけの事です。そのうち少し心配になってきます。『もしかして五十肩かしら?』そして友人や家族に相談します。すると『運動不足じゃないの〜』なんて言われて、しぶしぶやったことの無い運動を始めます。はじめは水泳がいいのではないかと考えて、プールに行ってみたりします。そして、泳いでみますが、泳げないことは無く、むしろ水泳のあとは治ったような感覚さえします。しかし、筋肉が水泳の疲労を忘れると、また同じ痛みが出てきます。つまり、腕枕が出来ない引っかかるような感じです。




○中期の炎症【激痛が出てきます。硬縮の始まりです】
運動が足りないと思って他の運動も取り入れてみたりしますが、一向に症状は改善されません。改善されるどころか、心なし痛みが強くなってきます。心配になって病院に行きますが、確定的な診断はありません。『五十肩でしょうね〜運動しましょう。』ことが多いようです。そして更に運動します。ある時を境に痛みが激化します。炎症が起きたようです。もう運動はしません。運動をしなくても同じ状態になります。痛くて動かせなくなります。だんだん痛みは強くなります。




○中期【大きな炎症は治まっていますが硬縮が強くなります】
次第に痛みと共に硬縮と呼ばれる肩関節の硬化が出てきます。動きは半分以下になります。この頃から、よる寝ているときに歯が痛いような腕の疼きが出現することが多くあります。すべての方ではありませんが、この夜間痛が皆さんをもっとも苦しめる五十肩の実態です。硬縮が出てきて夜間痛が出て初めて五十肩を実感することが多いです。初めて病院に受診するのもこの頃が多いのではないでしょうか。




○後期【硬縮はありますが、痛みは大分楽になります】
硬縮期が末期になりますと夜間痛もあまり感じられなくなります。痛みも腕がうずくような痛みは無くなって来て、肩が硬くなっている痛みのみに移行してきます。この頃は『もう治るかな〜』と何となく感じられるようになります。そして、動きは半減したままではありますが積極的に動かすことが出来る様になります。ここで初めてエクササイズが有効になることが多いです。五十肩の初期に水泳などをして痛みが悪化するケースは多く見られます。




○回復期【エクササイズの効果が出る時期です。運動が重要な時期】
ここでようやく運動が可能となります。そして運動することが肩関節の可動域を拡げ、本来の動きに戻っていくことを感じます。エクササイズをして効果が実感できるようになり、努力と共に改善がみられます。エクササイズをサボるとなかなか治癒しません。最終的には治る疾患ですが、的確な時期に的確な処置をなせば3ヶ月で治ります。処置が甘いと長引きます。激痛ですから、早く治してしまいたいものです。








【五十肩の治療】


肩の痛みが出てきたら、まず、最初にどうしたらよいのでしょうか。






○医療検査を病院にて行います。


病院に行きます。


・レントゲンを撮ります。レントゲンでは骨折、脱臼、変形などの異常が診て判ります。野球の選手や運動選手は関節唇等の異常も画像診断で確認します。

・血液検査では感染症やリウマチを診断します。感染症の場合は、相応の処置が重要です。

・関連痛を考慮に入れた診断をします。例えば左の肩の違和感や腕の違和感は心臓の異常の可能性があります。

・神経学的な検査を実施します。脳疾患の除外、神経根障害、脊髄病変などの有無を整形学検査にて確かめます。(神経絞扼の検査もします)

・筋肉の異常を探します。触診もしくは整形学検査を用います。圧痛や過緊張、低張などを調べます。

・関節の異常を確かめます。これは自動運動や他動運動を駆使します。更に圧痛を確かめます。


この時点で肩関節の異常がある程度限定されます。ここでは五十肩の診断ですから、それ以外の筋骨格系の異常を除外しなければなりません。レントゲンで骨折や脱臼や変形は無いことがわかりますので、あとは筋肉の異常を詳しく調べます。どの筋肉の異常があるのかを調べて、その筋肉に対しての対症療法がなされます。ただし、病院に行く時点で硬縮があれば、滑液胞や靭帯は痛んでいることが多いです。何もしていないのにです。(ここで初めて原因がわからないということになります。そして五十肩となります)とはいえ、痛みがあるのですから、何か原因はあるのです。現代医療的には診断不可能だということなのでしょう。【仮説は沢山ありますし、痛みをと治療法はあります】




通常は薬物療法、物理療法、理学療法、その他が施されます。神経ブロック注射やヒアルロン酸注射も専門医によって成されることがあります。


その他の代替医療も五十肩の治療にはよく用いられます。




五十肩の治療でもっとも大切なことは時期をしっかりと把握するということです。この時期によって的確な治療は異なりますし、間違った治療は症状を悪化させ、治癒に掛かる時間を大幅に増やしてしまう可能性があります。



※まずはメディカルチェックを怠り無くしましょう。続きを読む


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